親から子へ受け継ぎたい名作絵本『いつつのはなのえき』
お題「大好きな絵本は何ですか?」

「ママが子どものころ、大好きだった絵本があってね…」
お子さんとの寝る前のひととき、ふと、そんな会話が始まることはありませんか?
私には、忘れられない一冊の絵本があります。それは『いつつのはなのえき』。4歳か5歳のころ、毎晩のように母に読んでもらい、いつの間にか丸暗記してしまうほど大好きなお話でした。
素朴で温かい絵、駅長さんたちの優しいまなざし。ページをめくるたびに、胸がときめいたのを今でも覚えています。
しかし、この絵本、いつしか廃版になり、古本屋さんを巡っても見つけることができなくなっていました。「もう一度読みたいな…」そう願いながら、心の片隅で探し続けていたのです。
この記事では、そんな思い出の絵本『いつつのはなのえき』の魅力と、この物語が現代を生きる私たち親子に教えてくれる大切なことについて、語らせてください。
心の片隅に残る絵本『いつつのはなのえき』との再会
『いつつのはなのえき』は、乗客が減ってしまい、廃線の危機に瀕した小さな鉄道の物語です。路線には五つの駅があり、それぞれの駅長さんたちが知恵を絞り、自分の駅に美しい花を植えることにします。
「あじさいえき」「すいせんえき」「ききょうえき」…
駅長さんたちが心を込めて育てた花は、やがて見事な花畑となり、その美しさが評判を呼んで、たくさんのお客さんが汽車に乗って会いに来てくれるようになるのです。
協力し合い、工夫を凝らして自分たちの場所を再生させていく心温まるストーリー。私は、この絵本が大好きでした。
てっきり「もう手に入らない幻の絵本」だと思い込んでいたのですが、なんと嬉しいことに、現在は復刊されていることを知りました!これは朗報ですよね。
思い出の一冊を、今度は自分の子どもに読み聞かせてあげられる。こんなに素敵なことはありません。
箱根登山鉄道がモデル?物語の舞台裏
このお話のモデルは、箱根登山鉄道ではないか、という説があるのをご存知でしょうか。
確かに、絵本に描かれる自然豊かな風景や、山を走る小さな鉄道の姿は、箱根登山鉄道の愛らしい姿と重なります。特に、箱根登山鉄道は「あじさい電車」として有名ですよね。『いつつのはなのえき』にも「あじさいえき」が登場することから、そんな風に言われるようになったのかもしれません。
この説が本当かどうかは定かではありませんが、絵本を片手に、箱根の自然の中を走る電車に揺られる旅を想像するだけで、なんだかワクワクしてきませんか?
なぜ、この物語は世代を超えて心を惹きつけるのか
『いつつのはなのえき』が、なぜこれほどまでに私の心に残り、そして今、また多くの人に求められているのでしょうか。
それは、この物語に描かれているのが、単なる美しい花の風景だけではないからだと思います。
- 知恵と工夫で未来を切り拓く力
- 仲間と協力しあう大切さ
- 自分の場所を愛し、育む心
これらは、変化の激しい現代社会を生きる子どもたちにこそ、伝えていきたいメッセージではないでしょうか。
「もし自分が駅長さんだったら、どんなお花を植えたい?」 「この駅には、どんな人が遊びに来てくれると嬉しいかな?」
そんな風に考えながら私はこの絵本を読んでいました。 親子で読めば、きっとお子さんの想像力や、他者を思いやる心を豊かに育んでくれるはずです。
まとめ
一冊の絵本を探す旅は、私にとって、自分自身の幼い頃の記憶をたどる旅でもありました。
ページをめくるたびに広がる優しい世界は、きっと忙しい毎日を送るパパやママの心も、そっと癒してくれるはずです。
あなたにとって、心に残る大切な一冊は何ですか? ぜひ、お子さんと一緒に、そんな宝物のような絵本を探してみてはいかがでしょうか。